

OpenRouter料金2026:手数料・最低チャージ額・上乗せの有無
OpenRouterの料金はモデル費用の上乗せなし。カードチャージ手数料はStandardプランで5.5%(Businessは8%)、最低チャージ額$5、BYOKは月$25Kを超えると5%。2026年の手数料体系と実際のコストを試算付きで解説します。
OpenRouterの料金をひと言でまとめると、モデル費用はプロバイダーの請求額そのままで、OpenRouterはその周辺の手数料で収益を上げている、ということです。 OpenRouterはトークン単価に一切上乗せしませんが、Standardプランのカードチャージには5.5%の手数料(最低$0.80)(Businessプランは8%)がかかり、1回の購入額は**$5以上が必要です。また、自前のプロバイダーキーを持ち込むBYOK(bring-your-own-key)の利用は、定価換算で月$25,000を超えた分に5%**が課金されます(OpenRouterの料金ページ、FAQ、利用規約)。
OpenRouterの手数料体系を6行でまとめると、次のとおりです。
- 推論: プロバイダーのトークン単価(定価)そのまま。OpenRouterによる上乗せはなし
- カードでのチャージ(Stripe): Standardプランでは1回の購入ごとに5.5%の手数料、最低$0.80。Businessプランでは8%
- 暗号資産でのチャージ: 5%の手数料。暗号資産での購入は一切返金不可
- 購入額の上限・下限: 1回の取引につき最低$5、最高$25,000
- BYOK(自前のプロバイダーキー): 従量課金プランでは、定価換算で月$25,000までの利用は手数料なし。超過分は、同じ呼び出しをOpenRouter経由で行った場合の費用の5%
- OpenRouterの無料モデル: 毎分20リクエストかつ1日50リクエストまで。購入累計が10クレジット以上になると1日1,000リクエストに拡大
本記事の手数料は、特に断りのない限り、デフォルトの従量課金プランであるStandardプランのものです。以下では、OpenRouterの各手数料を一つずつ分解し、チャージの実質コストを示したうえで、1か月分の請求額を具体的に試算します。

要点まとめ
- OpenRouterは推論費用を上流プロバイダーの定価で請求し、上乗せはありません。OpenRouterの収益源は、クレジット購入手数料と、月間無料枠を超えたBYOK利用分です。
- StandardプランではOpenRouterのカードチャージは手数料5.5%(最低$0.80)なので、$10をチャージすると支払額は$10.80(実質8%)になります。Businessプランのクレジット購入手数料は8%です。暗号資産でのチャージは5%です。
- OpenRouterのクレジット購入額は、1回の取引につき最低$5、最高$25,000です。
- BYOKは従量課金プランなら定価換算で月$25,000まで無料。それを超えると、OpenRouterはプラットフォーム経由と同等の費用の5%を請求します。
- OpenRouterの無料モデルは毎分20リクエスト・1日50リクエストまで。購入累計が10クレジット以上になると1日1,000リクエストに増えます。
- GPT-6.1 Solの試算例では、$400分のワークロードがチャージ手数料込みでOpenRouter上では約$422になります。
関連記事:OpenRouter APIガイド:主要AIモデルをひとつのAPIで、OpenRouterとモデル直接APIの比較:どちらが優れているか
OpenRouterの料金:手数料に関するQ&A
- OpenRouterはモデル価格に上乗せしていますか? いいえ。OpenRouterは提供元プロバイダーの価格を上乗せなしでそのまま適用しています。
- OpenRouterのサービス手数料はいくらですか? Standardプランでは、カードでのクレジット購入は5.5%(1回あたり最低$0.80)、暗号資産での支払いは5%です。Businessプランのクレジット購入は8%です。
- OpenRouterの最低チャージ額は? 1回の取引につき$5で、上限は$25,000です。
- OpenRouterに月額料金やサブスクリプション料金はありますか? OpenRouterのFAQには、従量課金プランの月額料金やサブスクリプション料金は記載されていません。支払うのはクレジット代、購入手数料、そして無料枠を超えたBYOK利用分です。エンタープライズ契約の条件は個別に決まります。
- OpenRouterのクレジットに有効期限はありますか? あり得ます。OpenRouterは、購入から365日が経過した未使用クレジットを失効させる権利を留保しています。
OpenRouterが課金する3つの仕組み
推論費用はそのまま転嫁
OpenRouterの各モデルページには、100万トークンあたりの入力・出力価格が掲載されており、これらの数字は上流プロバイダーの価格そのものです(OpenRouter models)。たとえばOpenAIがGPT-6.1 Solを100万トークンあたり入力$2.00/出力$10.00で提供していれば、リクエストがOpenAIに送られたときにOpenRouterがクレジットから差し引く額もそのとおりです。OpenRouterの集約レイヤーは、トークン単価に何も上乗せしません。
注意したい点がひとつあります。OpenRouterでは同じモデルを複数のプロバイダーが提供していることがあり、その価格は異なる場合があります。たとえばOpenRouterでは、EUリージョン内ルーティングのAzure上のGPT-6.1 Solが、100万トークンあたり入力$2.20/出力$11で掲載されています。リージョン内ルーティングはBusinessプランとEnterpriseプランでしか使えないため、Businessプランではこのルートにも5.5%ではなく8%の購入手数料がかかります(OpenRouterの料金ページ)。
クレジット購入手数料
OpenRouterのクレジットは前払い制です。Standardプランでは、カードでのチャージには毎回金額の5.5%(最低$0.80)、暗号資産でのチャージには**5%の手数料がかかります。Businessプランでは、クレジット購入に8%**の手数料がかかります(OpenRouterの料金ページ)。多くのコスト比較で見落とされているのがこの手数料です。Standardプランの場合、約$14.55を超えるカードチャージなら実質的なトークン単価はおおむね定価 × 1.055となり、少額のチャージでは$0.80の最低手数料があるため、さらに割高になります。
OpenRouterのプラットフォーム手数料は返金されません。未使用のOpenRouterクレジットが返金されるのは購入から24時間以内に限られ、暗号資産での購入は一切返金されません(利用規約)。
BYOK手数料
自前のOpenAIやAnthropicのキーをOpenRouterに登録すれば、プロバイダー側のクレジットや個別交渉した料金をそのまま使えます。従量課金プランでは、定価換算で月$25,000までの利用にBYOK手数料はかかりません。この枠を超えた分には、**同じモデル・同じプロバイダーをOpenRouter経由で使った場合の費用の5%**がかかります(OpenRouter FAQ)。枠はリクエスト数ではなく、定価ベースの推論費用で計算されます。エンタープライズ向けの枠は個別に設定されます。
OpenRouterのチャージは実際いくらかかるのか
OpenRouterのカード(Stripe)チャージは、Standardプランで手数料5.5%・最低手数料$0.80です。
| チャージ額 | 手数料 | 支払額 | 実質手数料率 |
|---|---|---|---|
| $5 | $0.80 | $5.80 | 16% |
| $10 | $0.80 | $10.80 | 8% |
| $20 | $1.10 | $21.10 | 5.5% |
| $50 | $2.75 | $52.75 | 5.5% |
| $100 | $5.50 | $105.50 | 5.5% |
| $500 | $27.50 | $527.50 | 5.5% |
$0.80の最低手数料が影響しなくなるのは、約$14.55からです。少額のチャージを頻繁に行っているなら、1回$20以上にまとめるだけでOpenRouterの手数料を一律5.5%まで下げられます。
OpenRouterの無料枠とレート制限
基本は1日50リクエスト
:free タグの付いたOpenRouterのモデルは無料で使えますが、利用は制限されています。すべてのアカウントで無料モデルへのリクエストは毎分20回が上限で、クレジットの購入累計が10クレジットに達するまでは1日50回までです(OpenRouterの料金ページ)。
1日1,000リクエストに拡大する方法
購入累計が10クレジット以上になると、上限が無料モデルへのリクエスト1日1,000回に引き上げられます(OpenRouter FAQ)。最低手数料$0.80を含めると、この$10の購入にかかるのは$10.80。プロトタイピングで無料枠を実用的に使うための、最も安上がりな方法です。
無料で実際に得られるもの
こうしたレート制限に加えて、クレジット残高がマイナスになると、クレジットを追加するまで無料モデルは使えなくなります。無料版モデルは本番用のプランではなく、プロトタイピング用のサンドボックスとして扱いましょう。
OpenRouterのルーティングで請求額はどう変わるか
デフォルトのロードバランシング
デフォルトでは、OpenRouterはまず直近30秒間に大きな障害が発生していないプロバイダーを優先します。その中から、価格の逆二乗で重み付けして低価格のプロバイダーをより頻繁に選ぶため、$1のプロバイダーは$3のプロバイダーの約9倍の頻度で選ばれます(プロバイダールーティングのドキュメント)。そのため、まったく同じOpenRouterへのリクエストでも、異なるプロバイダーが異なる価格で処理することがあります。
価格優先のルーティング
リクエストボディで provider: {"sort": "price"} を指定すると、常に最も安いプロバイダーから試すようになり、ロードバランシングは無効になります。モデルのスラッグ末尾に :floor を付けるのは価格順ソートのショートカットで、flexサービスティアのエンドポイントも選択対象になります。どちらも、レイテンシーよりコストを重視するバッチ処理に向いています。
価格の上限を厳密に設定する
OpenRouterの max_price フィールドを使うと、指定した上限以下のプロバイダーにだけルーティングされます。たとえば {"max_price": {"prompt": 1, "completion": 2}}(100万トークンあたりのドル建て)のように指定します。「X以上は絶対に払わない」を、努力目標ではなくルールにするための方法です。
試算例:OpenRouterのワークロードは実際いくらかかるか
GPT-6.1 Sol(標準価格、1リクエストあたり入力272Kトークンまで)で、1か月に入力1億トークン・出力2,000万トークンを処理する場合:
| 項目 | OpenAI直接 | OpenRouter(OpenAIプロバイダー) | APIMart(ゴールド) |
|---|---|---|---|
| トークン単価(100万あたり入力/出力) | $2.00 / $10.00 | $2.00 / $10.00 | $1.60 / $8.00 |
| 入力100M/出力20M | $400.00 | $400.00 | $320.00 |
| チャージ手数料 | $0 | +$22.00(5.5%、Standard) | $0 |
| 実質合計 | $400.00 | 約$422.00 | $320.00 |
| 追加で必要な連携 | ベンダーごとに1つ | 0 | 0 |
OpenAIの価格はOpenAI料金ページによるもの、APIMartの価格は2026年10月時点の gpt-6.1-sol のゴールド会員価格です。APIMartの割引率はモデルによって異なるため、モデルごとの最新料金はAPIMart料金ページでご確認ください。
チャージ手数料を払う価値があるケース
OpenRouterのおかげで複数ベンダーとの連携を保守する手間が省け、プロバイダーのフェイルオーバーも手に入るなら、$400の請求に対する$22は安い保険です。Businessプランなら、同じ請求に$32(8%)の手数料がかかります。OpenRouterの手数料が重くのしかかってくるのは、月間の利用額が大きくなってからです。
払う価値がないケース
単一モデルを大量に使うワークロードでは、購入のたびにOpenRouterのチャージ手数料を払っても得るものはほとんどありません。直接契約するか、単価が定価を下回るゲートウェイを使いましょう。
チャージ手数料のないゲートウェイ
APIMartの仕組みは異なります。チャージ手数料はかからず、支払うのは成功したリクエストの分だけ。会員になると、チャット・画像・動画・音声の各モデルでAPIMartの定価から20%以上の割引が受けられます。GPT-6.1 Solの場合、ゴールド価格はOpenAIの定価より20%安くなります。詳しい比較はOpenRouterの代替サービスの記事をご覧ください。
チャット・画像・動画・音声モデルをひとつのAPIで、チャージ手数料なし
APIMartは、チャット・画像・動画・音声モデルをOpenAI互換のひとつのAPIで提供。従量課金制で、全モデルの価格を1ページで確認できます。
モデル価格を比較するまとめ
OpenRouterの料金体系は透明です。推論は定価、カードチャージ手数料は明示されており(Standardは5.5%・最低$0.80、Businessは8%)、最低購入額は$5、BYOK手数料5%は月$25,000を超えた利用分にのみかかります。実際のコストはおおむねStandardなら 定価 × 1.055、Businessなら × 1.08 と見積もり、チャージは$20以上の単位で行い、sort、:floor、max_price を活用してルーティングのコストを管理しましょう。テキストモデル以外も使う場合や、手数料の計算が合わなくなった場合は、OpenRouterとチャージ手数料のないゲートウェイを比較してみてください。
よくある質問
OpenRouterはモデル価格に上乗せしていますか?
いいえ。OpenRouterは提供元プロバイダーの価格を上乗せなしでそのまま適用しています。OpenRouterの収益源は、クレジット購入手数料と、月間無料枠を超えたBYOK利用分です。
OpenRouterの最低チャージ額はいくらですか?
OpenRouterのクレジット購入額は、1回の取引につき最低$5、最高$25,000です。Standardプランでは、$5をカードでチャージすると、最低手数料$0.80がかかるため支払額は$5.80になります。
OpenRouterでクレジットを購入する際の手数料はいくらですか?
Standardプランでは、OpenRouterのカード購入は手数料5.5%(1回あたり最低$0.80)、暗号資産での購入は5%です。Businessプランでは、クレジット購入の手数料は8%です。OpenRouterのプラットフォーム手数料は返金されません。
OpenRouterに月額料金やサブスクリプション料金はありますか?
OpenRouterのFAQには、従量課金プランの月額料金やサブスクリプション料金は記載されていません。OpenRouterでかかる費用は、使用したクレジット、購入手数料、そして月$25,000を超えた利用分にかかる5%のBYOK手数料です。エンタープライズ契約の条件は個別に決まります。
OpenRouterのBYOKは無料ですか?
一定の範囲までは無料です。従量課金プランでは、定価換算で月$25,000までのBYOK利用に手数料はかかりません。それを超えると、OpenRouterは同じモデル・同じプロバイダーをOpenRouter経由で使った場合の費用の5%を請求します。
OpenRouterのクレジットに有効期限はありますか?
あり得ます。OpenRouterの利用規約では、購入から365日が経過した未使用クレジットを失効させる権利が留保されています。未使用クレジットが返金されるのは購入から24時間以内に限られ、暗号資産での購入は一切返金されません。
APIMart チームについて
APIMart チームは、AI でプロダクトを開発する開発者向けに、モデル解説・比較・料金分析を執筆しています。APIMart なら 1 つの API で 500 以上のチャット・画像・動画モデルを利用でき、本記事で紹介したモデルをリリース前に比較検証できます。
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