APIMart
APIMart

OpenRouter API入門:1つのAPIで主要AIモデルを使う

OpenRouter APIの入門ガイド。APIキーの作成、最初のリクエスト、モデルのスラッグとバリアント、ストリーミング、レート制限とフォールバック、さらにマルチモーダルの選択肢まで解説します。

チュートリアル

APIキーは1つ、エンドポイントは1つ、その先に数百の言語モデル。 これが OpenRouter API の売りです。OpenAI のスキーマをそのまま話すため、ほとんどのアプリはベースURLを変えるだけで導入できます。このガイドでは、ゼロから本番投入できるAPI呼び出しまでを解説します。

この記事で学べること:

  • キーを作成し、curl・Python・TypeScript で最初のリクエストを送る

  • モデルスラッグ(vendor/model)を読み解き、:free、:nitro、:floor などのバリアントを使う

  • ストリーミング、レート制限、複数モデルのフォールバックを扱う

  • プラットフォームのコストを把握し、マルチモーダルゲートウェイが適する場面を知る

APIMart
手前に1つのキー、その先に数百のモデル:統合APIのリクエストフロー

要点まとめ

  • OpenRouter は 1 つの API キーと OpenAI 互換の 1 つのエンドポイントで数百のモデルを提供しており、多くのアプリは base URL を https://openrouter.ai/api/v1 に変えるだけで導入できる。
  • モデル ID は vendor/model-name 形式の slug で、:free、:nitro、:floor のサフィックスはモデルの重みではなくプロバイダー選択を変えるルーティングヒントである。
  • 推論はプロバイダーの定価で上乗せなしに課金されるが、クレジット購入には 5.5%(最低 0.80 ドル)の手数料がかかり、無料モデルは 1 日 50 リクエスト、10 ドル以上購入後は 1 日 1,000 リクエストが上限となる。
  • ストリーミングは "stream": true を指定してサーバー送信イベントで受け取り、429 では指数バックオフを行う。優先順位付きの models 配列を渡せば、エラーやレート制限時にルーターがサーバー側で次のモデルを再試行する。
  • OpenRouter が統合するのはテキストモデルのみである。APIMart は同じ 1 キー・OpenAI 互換の方式を 500 以上のチャット、画像、動画、音声モデルに適用し、公式価格より約 20% 安く提供している。

関連記事:OpenRouterの料金体系:クレジット・手数料・モデル費用/OpenRouterとモデル直接API、どちらを選ぶべきか

OpenRouter の仕組み

モデルカタログ

OpenRouter には OpenAI、Anthropic、Google、Meta、Mistral、DeepSeek、Qwen などの数百のモデルが掲載されており、各モデルページにトークン単価とコンテキスト仕様が記載されています [1]。

リクエストの流れ

リクエストは統合エンドポイントに届き、ルーターがそのモデルのアップストリームプロバイダーを選択して(多くのモデルには複数あります)実行し、レスポンスを OpenAI 形式に正規化します。デフォルトでは、プロバイダー選択は価格と可用性のバランスを取ります [2]。

コスト

推論はプロバイダーの定価そのままで課金され、上乗せはありません。プラットフォームはクレジット購入時に 5.5%(最低 $0.80) の手数料を課し、無料モデルは 1日50リクエスト($10+ のクレジットを購入済みなら1日1,000)に制限されます [3]。

クイックスタート

1. アカウントとキーを作成

サインアップし、少額のクレジットパックを購入し(無料枠の上限引き上げも解放されます)、ダッシュボードでキーを発行します。キーはベアラートークンなので、必ずサーバーサイドで管理しましょう。

2. curl で最初のリクエスト

curl https://openrouter.ai/api/v1/chat/completions \
  -H "Authorization: Bearer $OPENROUTER_API_KEY" \
  -H "Content-Type: application/json" \
  -d '{
    "model": "openai/gpt-5.2",
    "messages": [{"role": "user", "content": "Hello from the unified API"}]
  }'

3. Python と TypeScript

公式の OpenAI SDK がそのまま使えます:

from openai import OpenAI

client = OpenAI(
    base_url="https://openrouter.ai/api/v1",
    api_key="sk-or-...",
)

resp = client.chat.completions.create(
    model="google/gemini-2.5-pro",
    messages=[{"role": "user", "content": "Three taglines for a coffee app"}],
)
import OpenAI from "openai";

const client = new OpenAI({
  baseURL: "https://openrouter.ai/api/v1",
  apiKey: process.env.OPENROUTER_API_KEY,
});

モデルスラッグとバリアント

スラッグの読み方

モデルIDは vendor/model-name 形式で、例えば anthropic/claude-sonnet-4.5 や deepseek/deepseek-chat です。モデルページに表示されている文字列が、そのままAPIが期待する文字列です。

サフィックスのバリアント

バリアント効果
:free無料枠。厳格な日次上限があり、SLAなし
:nitroプロバイダーをスループット順にソート — 速度にお金を払う
:floorプロバイダーを価格順にソート — 最安値から

バリアントはルーティングのヒントであり、別の重みではありません — 同じモデルで、プロバイダー選択が異なるだけです [2]。

モデルの選び方

カタログを価格・コンテキストウィンドウ・モダリティで絞り込み、自分のタスクでベンチマークしましょう。現実的なステップは、:free バリアントでプロトタイプを作り、中位モデルでリリースし、難しい10%のリクエストにはフロンティアモデルを残しておくことです。

本番運用の注意点

ストリーミング

"stream": true を設定して server-sent events を受け取ります — OpenAI のストリーミング仕様と同一なので、既存のストリーミングUIコードはそのまま動きます。

レート制限とリトライ

制限は固定ティアではなくクレジット残高に応じてスケールします。429 が返ったら指数バックオフでリトライしましょう。無料モデルは 1日 50/1,000 の上限を前提に設計してください [3]。

フォールバック

優先順位付きの models 配列を渡すと、エラーやレート制限の際にルーターがサーバーサイドで次のモデルを再試行します [4]:

{
  "model": "openai/gpt-5.2",
  "models": ["anthropic/claude-sonnet-4.5", "deepseek/deepseek-chat"],
  "messages": [{ "role": "user", "content": "..." }]
}

言語モデルだけでは足りなくなったら

OpenRouter が統合するのはテキストです。ロードマップに「商品画像を生成する」や「動画クリップを追加する」と書かれた瞬間、ベンダーごとの個別統合に逆戻りします — ゲートウェイがそれらのモダリティをネイティブにカバーしていない限り。

メディアモデルまで含む統合API

APIMart は同じワンキー方式を、チャット、画像(GPT-Image-2)、動画(Sora 2、Kling、Veo)、音声(Suno)にわたる 500+ のモデルに適用しています。

定価ではなく定価以下の料金

モデルはおおよそ公式価格より20%安く提供され、モデルごとの定価と割引価格は料金ページで公開されています — 手数料を別途計算する必要はありません。

同じコードでそのまま移行

エンドポイントは OpenAI 互換なので、上のクイックスタートはベースURLとキーを変えるだけで動きます。モデルレジストリとフォールバックロジックはそのまま引き継げます。

1つのAPIキーで500+のAIモデルにアクセス

チャット・画像・動画・音声モデルを1つのOpenAI互換APIで。公式価格より約20%安い、透明な従量課金制。

今すぐ始める

まとめ

OpenAI SDK を統合エンドポイントに向け、モデルは vendor/model スラッグで参照し、コストや速度が重要なら :floor や :nitro を使い、本番前に models フォールバック配列を追加しましょう。そして実際のコストは定価に 5.5% のチャージ手数料を加えたものであることをお忘れなく [3]。アプリに画像・動画・音声も必要なら、最初からそれらをカバーするゲートウェイで始めましょう。

タグ#OpenRouter API#統合API#LLM API#入門#AIモデル

APIMart チームについて

APIMart チームは、AI でプロダクトを開発する開発者向けに、モデル解説・比較・料金分析を執筆しています。APIMart なら 1 つの API で 500 以上のチャット・画像・動画モデルを利用でき、本記事で紹介したモデルをリリース前に比較検証できます。

次は試してみましょう

モデルマーケットで使いたいモデルを選ぶ

APIMart のモデルマーケットでチャット、画像、動画モデルを試し、統一 API でモデルの能力をすばやく体験できます。

チャットモデル画像モデル動画モデル
モデルマーケットを見る